【感想】ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGAを見終えて……
2022年1月22日土曜日。
「ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA」が最終回を迎えた。
1996年に放送された「ウルトラマンティガ」の要素を取り入れた今作について、思ったこと、感じたことを書き起こしたくなったので人生で初めてブログに手を出してみた。
【放送前の期待値】
1996年に放送された「ウルトラマンティガ」の要素を用いて「令和版ティガ」として始まった今作。情報公開時には「ティガとどんな関係があるのか?」「ティガのリブート?」「ティガの続編?」「ネオフロンティアの世界?」「セブンとSEVEN Xのような感じ?」などと様々な予想がされた。
形態名や必殺技名、使用されるアイテムや防衛チーム名称など様々なところにティガの要素が用いられている。
PVが公開され、第1話の予告編が公開されていき、水卵の期待値は日に日に増していった。
それはもうPVは何度も見たし、第1話放送前の特別編なんてワックワクで見ていたさ。
【そして放送された第1話】
ユザレのセリフや「ルルイエ」という名の花にニヤニヤしつつ、明らかに「トリガーダーク」だと予想できるシルエットに胸躍らせ、坂本監督の変態的な特撮シーンには「やば……」と見惚れ、そして久しぶりの人形爆破に歓喜。
概ね自分の中でいい走り出しだったトリガー。
だが、第2話の予告編を見て、「え? 大丈夫?」と思ってしまった……。
そして、はっきり言ってしまえば第2話以降の展開にはどうしても首を傾げてしまうのが多くなってしまったのだ。
【物語のバランス】
主に第2話、第3話で感じたことは「1話でやることが多い」「ドラマパートの不足感」だ。
例えば第2話でいうと、
- ケンゴ、ガッツセレクトメンバーと邂逅及び各キャラクターの紹介
- ギマイラ戦、ガッツセレクトの初陣、トリガーの戦闘
- ダーゴン出現およびトリガーの敗北
- アキトのストーリー
- ダーゴン2戦目(パワータイプ初披露)
と、計5つのポイントがある(まあ、これは水卵の挙げ方も影響しているかもしれないが)。
……多くない?
数え方の影響もあるかもしれないが、さすがに1話の中でギマイラとダーゴンは厳しい。そのせいでギマイラはダーゴンの前座になってしまっている。
もしこれがダーゴン戦の敗北まで、だったら変わっていたかもしれない。
苦戦の末ギマイラを倒したと思ったら、闇の巨人が登場。圧倒的パワーでトリガーを倒す。
うん、アリかもしれない。
第3話もヒュドラムの初登場をやらなくてはいけないため、カゾートの活躍があまり描かれていない。
とはいえ、これは最初の3話で舞台を整えなきゃいけないし、そもそも自分が子供の頃ってはっきり言ってドラマパートよりも戦闘シーンを見ていたから、今の子供たちも戦闘シーンをメインに見ているだろう、と思えば納得はいった。
……いや、だってティガの活躍見たいんだもん、スカイタイプの活躍見たいんだもん、だからドラマパートはすっ飛ばしてました。
テレビon! ビデオin! 再生ボタン! ティガの変身シーンまで早送り〜とかやってました。
……ファンから怒られそう。
しかし、だ。
だからと言ってドラマパートをおろそかにしていいわけではない。
ドラマパート、戦闘パート両方がバランスよく描かれ、作中のキャラクターたちが魅力的に描かれていることが「面白い」につながるのだから。
ティガが人気な理由も、各キャラクターの描写がしっかりされていたからだろう。
トリガーはその後もあまりバランス良く描かれてはいない、と言ったのが正直な感想。
特にテッシン隊員、ヒマリ隊員、マルゥル隊員のキャラクター描写が特別なかったのがどうしても納得できなかった。
各々のキャラクターは魅力的なのだから、スポット回があれば絶対に生きたはずだ。
ガッツファルコンを操縦すると性格が豹変するなんておいしすぎる。
【ティガとの関係】
あとは、やはりティガとの関係だ。
見た目、必殺技名、防衛隊に使用アイテム。さらにはケンゴが育てている花には「ルルイエ」という名をつけている。
もうこれでもか! ってくらいにティガの要素が入っているし、なんなら作中に登場するシズマ・ミツクニに至ってはティガがいた世界の住人というではないか!
しかも! 第19話に至ってはティガ登場するんですよ! もう! 泣いたわ! 開いた口が塞がらなかったわ! なんかもう色々感情消し飛んだわ!!
だって! 振り返る姿が美しすぎるんだもん!
いや、話を戻そう。
ティガとの関係性だ。
タイトルや様々なところにティガの要素を入れていたのに、結局ティガとの関係が不明なまま終わった。
一視聴者として、ティガの要素が使われていることや姿が似ていることに何かしらの説明が欲しくなっちゃうんですよ。
例を挙げていいのかわからないけど、SEVEN Xという作品がございまして。
まあ、セブン要素があるかと言われると、あんまり要素はないから比べるのどうかと思うけど、一応作中でセブンとSEVEN Xの関係性が描写されるんですよね。
つまり過去に同じような感じの作品で説明があったから、今回もあるよねってなっちゃうわけですよ。
これに関しては、第14話と第15話にアブソリューティアンの戦士が出てくるんだから、いっそ思いっきり「ウルトラマンティガの並行同位体」とか、なんなら「ダイゴが人間ではなく光を選んだ姿」とかだったら面白そうだったのに(いや後者に関しては色々と変わってくるし、なんなら批判上がりそうだから妄言にしといてください)。
【とはいえ……】
とはいえ、半年間「ウルトラマントリガー」に楽しませてもらったのも事実だ。
いわば子供の頃のように、あの時ティガを楽しんでいたように、純粋に楽しめた。
久しぶりにあまり喋らないウルトラマン(逆にトリガーダークが喋らなさすぎてツッコミを入れてしまうくらい)、変身バンクを多用しない、タイプチェンジにぐんぐんカットではなくティガオマージュのチェンジ方法、相変わらず進化を続ける映像技術、ティガを知っているからこそ「ああ〜!! それ知ってる!!」ってなるやつとか、見ていて楽しかった。
特に、当時の技術ではあまり活躍の場が与えられなかったスカイタイプが、今の技術でグリングリン、ぐわんぐわん、縦横無尽に飛んでいるのを見ると、スカイタイプ好きとしてとても嬉しかったのだ。
ガッツウイングが再びTVに映っていることとか、なんだかんだ言ってトリガーとティガの並びに感激したり。
グリッターの札を切った以上、最終回どうするんだ? と思ったら光と闇の融合で「トリガートゥルース」と来たり、最後は「トリガー」の要素を出せたのは良かったんじゃないかな。
でも、ティガの要素があるんだからもっと熱く盛り上がる作品にできたのではないかと、心のどこかで思って、悔しいと感じている自分がいるのも事実。
好きだからこそ、悔しい、というのがやっぱりある。
劇場版では最高のエンディングを見せてほしい。
そうそう、エンディングといえば、TVエンディングはまさかのエンドだったわけで、ある意味予想が裏切られたのは嬉しかった。
そこからどう劇場版へ繋げるのかひじ楽しみにしつつ、劇場版予告編を見まくっておきたいと思います。
では、初めてのブログはこれにて終了。
次回はなに書こうかな〜。
……サークルアームズくん放送前ピックアップされてたのはなんだったんだ?